2014.5.8
「いぶき」が捉えた画像研究者・関係者向けニュース一般の方向けニュース

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による
2014年4月25日の北朝鮮の森林火災の煙の観測について

 今般「いぶき」に搭載した雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)が、北朝鮮で発生した森林火災からの煙を観測しましたので、お知らせ致します。

 「いぶき」では、温室効果ガスセンサ(TANSO-FTS)と雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)により3日間で全球を観測しています。4月25日に撮影された雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)の画像に北朝鮮で発生した森林火災からの煙の様子が捉えられていることが確認されました。

日本時間2014年4月25日に「いぶき」によって観測された、北朝鮮で発生した森林火災からの煙の様子

図1 日本時間2014年4月25日に「いぶき」によって観測された、北朝鮮で発生した森林火災からの煙の様子(左上隅)。「いぶき」に搭載された雲・エアロソルセンサ (TANSO-CAI)の870nm, 678nm, 380nm波長チャンネル(注)に対して、それぞれ赤、緑、青色を割り当てた合成画像。概ね、雲・雪・海氷、陸の植生域、煙はそれぞれ白、赤、黄色で示されています。(画像クリックで拡大)。


(注) 870nmは近赤外域、678nmは可視域、380nmは紫外域と呼ばれる波長域。「いぶき」の雲・エアロソルセンサは、近赤外域、可視域、紫外域のいずれも太陽光が地表面や雲で反射された光を観測しています。

補足説明)

機器名:雲・エアロソルセンサ(Cloud Aerosol Imager, CAI)

使用したGOSATプロダクト:CAI L1B+データ(V01.00)

観測日時:
 図1 2014年4月25日世界標準時 4時26分(日本標準時 13時26分)(パス6、フレーム25)

画像の分解能:500m/画素