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「いぶき」搭載の主センサである温室効果ガス観測センサ(TANSO-FTS)にて取得した輝度スペクトルデータ(レベル1Bプロダクト)の短波長赤外(Short Wavelength InfraRed:SWIR)部分を解析することによって得られた二酸化炭素とメタンのカラム平均濃度データ(FTS SWIR L2:レベル2プロダクト)から、その1か月分を用いて観測データが無い場所も含めた全球カラム平均濃度分布の推定結果(FTS SWIR L3:レベル3プロダクト)の一般提供を平成22年11月30日より開始致します。 なお、FTS SWIR レベル3プロダクトは、一般提供されているFTS SWIR レベル2プロダクトを用いて生成されるため、今回公開対象となるFTS SWIR レベル3プロダクトの提供期間は、平成21年4月〜平成22年9月分となります。
図1 いぶきが観測した2010年9月の二酸化炭素の全球カラム平均濃度分布(クリックして拡大)
図2 いぶきが観測した2010年9月のメタンの全球カラム平均濃度分布(クリックして拡大)
GOSATギャラリーはこちら(GOSAT DATA Archive Serviceサイト)
他の月の全球カラム平均濃度分布(FTS SWIR L3)、月別カラム平均濃度の平均値分布(FTS SWIR L2)などがご覧になれます。
(独)国立環境研究所が平成22年3月に導入した大型計算機「GOSAT研究用計算設備」(略称:GOSAT RCF)が、世界のスーパーコンピュータの電力効率の良さを競うランキングである「Green 500」の第10位にランクインしました。
GOSAT RCFは、低消費電力化のための仕組みを随所に採用することで、地球環境にできる限り配慮したシステムを実現しています。
本ランキング結果は、アメリカ・ニューオーリンズで開催された、スーパーコンピュータに関する国際会議「SC 10」で11月19日(金)(日本時間)に発表されました。
通常は春に発生する黄砂が珍しく秋に発生しました。日本にも飛来し、九州北部では視程が5km以下になりました。画像1は11月11日に「いぶき」が観測したもので、黄砂が黄海を渡る様子が捉えられています。画像2は11月12日のもので、日本海を進む低気圧の後を追って本州の日本海側から九州を通ってチェジュ島に黄砂が広がっています。
画像1 黄海を渡る黄砂。2010年11月11、黄海付近は世界標準時05時29分(日本標準時14時29分)、日本付近は世界標準時03時51分(日本標準時12時51分)に「いぶき」が観測しました。(クリックして拡大)
画像2 日本に飛来する黄砂。2010年11月12日、世界標準時04時23分(日本標準時13時23分)に「いぶき」が観測しました。(クリックして拡大)
「いぶき」に搭載した雲エアロソルセンサが、カムチャツカ半島のシベルチ火山(Sheveluch)、インドネシアジャワ島のムラピ火山(Merapi)の噴火及び噴煙の様子をとらえました。
(2010年11月2日:図を差し替えました。)
(2010年11月11日:図4を追加しました。)
A.カムチャツカ半島シベルチ火山
図1 2010年10月28日(UT)観測
カムチャツカ半島で噴火したシベルチ山の噴煙の様子。(クリックして拡大)
黄色に見える噴煙が大きく広がっている様子が分かります。
図2 2010年9月7日(UT)観測
カムチャツカ半島で噴火したシベルチ山の噴煙の様子。(クリックして拡大)
快晴で山の様子が分かります。山頂から細長く雲がたなびいているように見えますが、これも噴煙です。
B.インドネシアジャワ島ムラピ火山
図3 2010年10月29日(UT)観測
インドネシアジャワ島で噴火したムラピ山の噴煙の様子。(クリックして拡大)
この中の黄色がかった部分が噴煙です。
図4 2010年11月10日(UT)観測
10月26日の最初の噴火から2週間以上経ったインドネシアジャワ島のムラピ山が活発な噴火を続けている様子を新たに観測しました。画像は11月10日世界標準時05時08分(日本時間14時08分)のもので、
噴煙がムラピ山から西へ流れている様子が捉えられています。(クリックして拡大)