Greenhouse gases observing satellite GOSAT  "IBUKI"

人工衛星「いぶき」GOSATのWEBサイト

Recent Global CH4

「いぶき」の観測データに基づく

全⼤気中の⽉別メタン濃度   速報値

最新の月別メタン全大気平均濃度

 2017年2月

1811.2 ppb

 最新のメタン全大気平均濃度の推定経年平均濃度値(*)

 2017年2月

1809.4 ppb

 過去1年間で増加したメタン全大気平均濃度(年増加量)(**)

 2017年2月-2016年2月

7.8 ppb/

(*) 観測値から平均的な季節変動を取り除いたものが推定経年平均濃度です。ある月の推定経年平均濃度値はその前後半年の1年間の平均値とほぼ同じ値を示します。なお、新たに月平均濃度値が追加されると季節変動が変化し、過去の推定経年平均濃度値が微妙に変わることがあります。

(**) 年増加量とは、推定経年平均濃度の1年間の増加量のことを言います。

 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT ゴーサット)は、環境省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した世界初の温室効果ガス観測専用の衛星であり、平成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。

 グラフは、「いぶき」観測データを使って、地上から上空までの「地球大気全体(全大気)」のメタンの平均濃度を算出した結果を示しています。月別平均濃度()は季節変動をしながら年々上昇している様子がわかります。さらに推定経年平均濃度※(・)は単調に上昇している様子がわかります。地球温暖化の主要因の一つである地球大気中のメタンを考える際には、推定経年平均濃度とその増加量が重要な指標となります。

※推定経年平均濃度:季節変動を取り除いた2年程度の平均濃度値

 

なお、ここでの数値は速報値であり、今後詳しい検証によって変更される可能性がありますのでご注意下さい。

 

全大気におけるメタン濃度の月別平均濃値と推定経年平均濃度

球・月別濃度の変化の様子がわかります。

 

「いぶき」による温室効果ガス観測の特徴とその意義

 

 世界気象機関(WMO)を含む世界のいくつかの気象機関では、これまでも地表面の各地の観測地点や、それらのデータを用いて算出した地上での全球平均濃度を発表してきました。しかし、メタンを含む温室効果ガスは高度によって濃度差があるために、地上観測点だけの濃度データでは地球大気の全体濃度を表しません。これに対して「いぶき」は温室効果ガスの地表面濃度ではなく、地表面から大気上端までの大気中の温室効果ガスの総量を観測できます。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書において予測されている将来の温室効果ガス濃度は「全大気」の平均濃度であることから、今後の温室効果ガスの増加による地球温暖化のリスクを算出・予測する上では、地球全体の温室効果ガスの平均濃度の算出が重要であり、上空の大気まで含めた「全大気」の平均像を把握することが不可欠です。

 

 

「いぶき」による「全大気」月別メタン濃度の観測成果

 

 そこで、平成21年5月から平成29年2月までの約8年間の「いぶき」観測データを用いて「全大気」の平均メタン濃度を算出したところ、月別濃度は北半球の初夏〜夏(5〜7月)に極小、北半球の晩秋〜冬(11〜2月)に極大となる季節変動を経ながら年々上昇し、平成29年1月には、過去最高の約1815 ppbを記録しました。また、推定経年平均濃度注1)も平成29年2月に同じく過去最高の約1809 ppbを記録しました。ただし、衛星で観測できる地域は、太陽高度が高くかつ雲のない特定の地域に限られるため、算出した「全大気」の濃度は、「いぶき」の観測データに基づきモデル的手法を用いて推定した結果です注2)。「全大気」月別平均値とそれに基づいて算出した推定経年平均濃度のグラフを上図に示します注3)。この数字は、地表面の平均濃度注4)より40 ppbほど低い結果となっていますが、この傾向はメタンが大気中で分解されるために上空ほど低濃度になることと整合的です。

 

 

 

注1) メタン濃度は二酸化炭素同様1年の周期を持つ季節変動をしているが、地球大気の長期的な変動を論ずるには季節変動を取り除いた2年程度の平均濃度値を用いる必要がある。このため、観測濃度から平均的な季節濃度変動を取り除いた平均濃度を算出した。本文中では「推定経年平均濃度」と記しているが、科学的には経年トレンド濃度と呼ぶべきものである。この値は、その前後半年の1年間の平均値とほぼ同じ値を示す。

(注2) 今回使用した全大気平均濃度算出方法は二酸化炭素と同様である。

http://www.gosat.nies.go.jp/newpdf/whole_atm_co2_160929_JP.pdf

(注3) 平成27年1月は機器の調整のため、観測データが取得されていない。

(注4) 米国海洋大気庁によるデータが以下に公開されている。

参考URL: https://www.esrl.noaa.gov/gmd/ccgg/trends_ch4/

 

 

 

【本件問い合わせ先】

(搭載センサデータ及びその解析結果について)

   国立環境研究所 衛星観測センター GOSATプロジェクト 電話: 029-850-2966

 

(「いぶき」衛星、搭載センサ及び観測状況について)

   宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門  GOSAT-2プロジェクトチーム

   GOSAT-2ミッションマネージャー:中島 正勝     電話: 050-3362-6130

 

 

 

 

GOSATプロジェクトは国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構、環境省が共同で推進しています。

サイトポリシー   |   プライバシーポリシー   |    関連リンク    |    用語略語集

    Copyright © National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved.

人工衛星「いぶき」GOSAT