FAQ
Frequently Asked Questions

GOSATプロジェクトに関するQ&Aページです。
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FAQ (よくある質問と回答)

GOSATに関連して、地上で地球温暖化ガスの測定を行う予定は?その計画の概要は?
NIESでは、衛星打ち上げ後にGOSATによる温室効果ガス濃度を検証するために有効な場所や装置の選定について検討を行っています。
地上観測は衛星観測に同期して、ある期間をもって実施し、様々な観測条件での多くの検証データを用いてGOSATによる温室効果ガス濃度の特性を明らかにします。
さらにGOSATプロジェクトでは、世界各地の地上での温室効果ガスの測定値とGOSATのデータプロダクトとを利用し、世界の炭素収支推定地図を作成する予定です。
測定結果はどのように活用するのか?
GOSATによる温室効果ガス濃度の検証に活用します。季節や観測条件の違いによって、両者の相違点の特徴(系統的な差や、観測ごとのばらつきの情報)を明らかにします。その上でGOSATによる温室効果ガス濃度データを世界の利用者に提供します。
地上での観測を予定・検討している地点は何カ所か?
検証に活用できる地点はできる限り活用したいと考えていますが、検証に有効かどうかを評価した上で、優先度をつけて地点の選定をします。
現在、世界で20地点ほど想定していますが、まず7地点は実現したいと考えています。
さらに、より多くの地点での観測データの活用を視野に入れています。
それらの観測地点の中には、沖縄県石垣市、八重山郡竹富町、八重山郡与那国町に設置する地点はあるのか?
波照間、石垣、辺戸岬等は国立環境研究所や環境省の観測施設としてすでに活用されているので、今後、現地の関係機関との調整が必要になりますが、それらは設置地点の候補として考えられます。
その場合、その観測地点を選択した理由は?
人為排出源の影響が小さい温室効果ガスの観測地点として適していることに加え、すでに運用されている施設が利用でき、設置と運用が比較的容易であるためです。
また、GOSATの海上観測データの検証に有効。大陸からの温室効果ガスの移流を観測し、検証できる可能性もあります。
温度が地上と上空で差があるように、温室効果ガスも高さによって差があると思うが、どの高さを基準にしているのか?また、どれくらいのエリアを一度に調べられるのか?
1つのポイントで直径約10キロの範囲を計測し、進行方向に対し測定ポイントモードを変更することで、5点、3点、1点と測定ポイントを左右に振ることで広範囲を計測することができます。
宇宙から観測するのは世界初ということだが、これまではどのように観測し数値を集めていたのか?
世界中に配信している温室効果ガスの地上測定局(59カ国、256地点)にて観測しています。
うち、二酸化炭素を測定しているのは158地点で、ヨーロッパ周辺、アメリカ、日本に偏っており、アフリカ、東南アジア、南アメリカの周辺には測定局が少ないです。
打ち上げはいつか?どれくらいの期間調べるのか?
打ち上げは2008年秋・冬期を予定しており、打ち上げ後、5年を目処に調べる予定です。
GOSATの特徴は?
限られた地上局での観測に対し、全球を3日に1回の頻度で観測できます。(雲の問題はあるが)
測れるのは二酸化炭素のみか?また、何が測れるのか?
メタンも測れます。(IPCCの報告にあるとおり、二酸化炭素の次に温室が大きい)温室効果ガスのカラム量(濃度)、吸収・排出量が測れます。
GOSATを使った具体的な研究・観測機関はあるのか?
森林の吸収・排出の推定はNIESで行いますが、その他にもNIES、サイエンスチーム、内外の諸機関との研究も検討中です。RAは来月発出予定です。
外国の動向について
アメリカでも同じ様なプロジェクトの計画(OCO)があります。GOSATとOCOは競争と協調の関係です。
観測方式は異なり、GOSATがスペクトルの測定範囲が広く二酸化炭素とメタンも測れるのに対し、OCOは二酸化炭素のみを計測します。
また、GOSATは測定を妨げる雲やエアロゾルがある場所を自分で判定する機能をもっていますが、OCOにはその機能はありません。が、「A-Train」と呼ばれる同じ軌道上を別の機能を持った人工衛星を次々に飛ばし、それぞれの足りないところを補完する計画を立てています。
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人工衛星「いぶき」GOSATのCG画像