Greenhouse gases observing satellite GOSAT  "IBUKI"

人工衛星「いぶき」GOSATのWEBサイト

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「いぶき」の観測データに基づく

全⼤気中の⽉別⼆酸化炭素濃度   速報値

 最新の月別二酸化炭素全大気平均濃度

 2016年1月

401.1 ppm

 最新の二酸化炭素全大気平均濃度の推定経年平均濃度値(*)

 2016年1月

399.6 ppm

 過去1年間で増加した二酸化炭素全大気平均濃度(年増加量)(**)

 2016年1月-2015年1月

2.5 ppm/

(*) 観測値から平均的な季節変動を取り除いたものが推定経年平均濃度です。ある月の推定経年平均濃度値はその前後半年の1年間の平均値とほぼ同じ値を示します。

(**) 年増加量とは、推定経年平均濃度の1年間の増加量のことを言います。

グラフ数値ダウンロード

二酸化炭素の全大気平均濃度

(ppm)

 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT ゴーサット)は、環境省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した世界初の温室効果ガス観測専用の衛星であり、平成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。

 グラフは、「いぶき」観測データを使って、地上から上空までの「地球大気全体(全大気)」の二酸化炭素の平均濃度を算出した結果を示しています。月別平均濃度()は季節変動をしながら年々上昇している様子がわかります。さらに推定経年平均濃度※(・)は単調に上昇している様子がわかります。地球温暖化の主要因の一つである地球大気中の二酸化炭素濃度を考える際には、推定経年平均濃度とその増加量が重要な指標となります。

※推定経年平均濃度:季節変動を取り除いた2年程度の平均濃度値

 

なお、ここでの数値は速報値であり、今後詳しい検証によって変更される可能性がありますのでご注意下さい。

 

全大気における⼆酸化炭素濃度の月平均値と経年平均値

球・月別濃度の変化の様子がわかります。

 

「いぶき」による温室効果ガス観測の特徴とその意義

 

 世界気象機関(WMO)を含む世界のいくつかの気象機関では、これまでも地表面の各地の観測地点や、それらのデータを用いて算出した地上での全球平均濃度を発表してきました。しかし、二酸化炭素は高度によって濃度差があるために、地上観測点だけの濃度データでは地球大気の全体濃度を表しません。これに対して「いぶき」は二酸化炭素の地表面濃度ではなく、地表面から大気上端までの大気中の二酸化炭素の総量を観測できます。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書において予測されている将来の二酸化炭素濃度は「全大気」の平均濃度であることから、今後の温室効果ガスの増加による地球温暖化のリスクを算出・予測する上では、地球全体の温室効果ガスの平均濃度の算出が重要であり、上空の大気まで含めた「全大気」の平均像を把握することが不可欠です。

 

 

「いぶき」による「全大気」月別二酸化炭素濃度の観測成果

 

 そこで、平成21年5月からの6年間以上の「いぶき」観測データを用いて「全大気」の二酸化炭素平均濃度を算出したところ、月別平均濃度は北半球の植物の光合成が活発になる北半球の夏に下がり、光合成が弱くなる北半球の冬に上がる季節変動を経ながら年々上昇する様子が現れました。また、季節変動を取り除いた推定経年平均濃度注1)は単調に増加しています注2)。ただし、衛星で観測できる地域は、太陽高度が高くかつ雲のない特定の地域に限られるため、算出した「全大気」の濃度は、「いぶき」の観測データに基づきモデル的手法を用いて推定した結果です注3)。上図のグラフは、「全大気」月別平均値とそれに基づいて算出した推定経年平均濃度を示しています注4)。このようにして算出された濃度は、地表面の平均濃度より1~2 ppmほど低い結果となっています注5)

 

 

グラフから読み取れる特徴

 

     全大気の月別二酸化炭素平均濃度について、平成28年(2016年)1月までの暫定的な解析によれば、平成27年12月に月別平均濃度が初めて400 ppmを超過し、400.2 ppmを記録したことがわかりました。平成28年1月も401.1 ppmとなり、北半球の冬季から春季に向けての濃度の増加が観測されています。

 また、推定経年平均濃度は平成28年1月時点で399.6 ppmでしたが、このままの上昇傾向が続いたと仮定すれば、平成28年3月頃には400 ppmを超えた可能性があります。これにより、現在の地球大気の二酸化炭素濃度は実質的に400 ppm台に突入していると考えられます。

 

 

 

(注1) ⼆酸化炭素濃度は1年の周期を持つ季節変動をしているが、地球⼤気の⻑期的な変動を論ずるには季節変動を取り除いた2年程度の平均濃度値を⽤いる必要がある。このため、観測濃度から平均的な季節濃度変動を取り除いた平均濃度を算出した。本⽂中では「推定経年平均濃度」と記しているが、 科学的には経年トレンド濃度と呼ぶべきものである。この値は、その前後半年の1年間の平均値とほぼ同じ値を⽰す。

(注2)使⽤した平成27年2⽉以降の「いぶき」観測データは、検証前の予備的な結果。なお、観測装置TANSO-FTSの熱⾚外バンドの冷凍機が平成27年8⽉2⽇に停⽌し、9⽉14⽇に再起動したことにより、8⽉と9⽉の全⼤気濃度と推定経年平均濃度の計算には、装置の特性変化を考慮したバージョン(8⽉2⽇~9⽉13⽇までの観測分はVer.02.50、9⽉15⽇以降の観測分はVer.02.60)のGOSATの濃度プロダクトを⽤いた。

(注3) 算出に関わる詳細については、下記の「関連資料ダウンロード」に記載した。

(注4) 平成27年1⽉は機器の調整のため、観測データが取得されていない。

(注5) ⽶国海洋⼤気庁が観測した地表⾯での⼆酸化炭素全球平均濃度の⽉平均値は2015年3⽉にすでに400 ppmを超えたと報じられている。

参考URL: http://research.noaa.gov/News/NewsArchive/LatestNews/TabId/684/ArtMID/1768/ArticleID/11153/Greenhouse-gas-benchmark- reached-.aspx

 

 

 

【本件問い合わせ先】

(搭載センサデータ及びその解析結果について)

   国立環境研究所 衛星観測センター GOSATプロジェクト 電話: 029-850-2966

 

(「いぶき」衛星、搭載センサ及び観測状況について)

   宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門  GOSAT-2プロジェクトチーム

   GOSAT-2ミッションマネージャー:中島 正勝     電話: 050-3362-6130

 

 

 

 

GOSATプロジェクトは国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構、環境省が共同で推進しています。

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